梅雨が長かった影響で特に短かった今年の夏。
お盆は台風直撃だったし夏らしいこと全然していない!!
慌てて8月最終週の日曜日に愛用のタフコンデジTG5を片手に三重県の尾鷲市にほど近い銚子川に遊びに行きました。
銚子川は大台ケ原に降り注いだ雨がほぼ民家のない山間部を経て河口に届くため、河口付近でも非常に透明度が高く、淡水と海水が混じり合う「ゆらゆら帯」を見ることができることで有名な清流です。
ゆらゆら帯は紀勢本線の高架付近に現れるということなので、下の地点にある無料駐車場に車を止めて河川敷へアクセスしました。
正直、いくら綺麗な川といえど河口付近は濁っているものですし、先週に台風が直撃していたこともありあまり期待していませんでした。
が、、、
そんな気持ちは見事に裏切られました。

満潮の1時間くらい前で水深は深いところで1.2mくらい。
川の流れは非常に緩やかにも関わらず、川底の様子まではっきりと分かる透明度。
砂利や砂がないことで、台風の後でもこの透明度が保たれていました。

1枚目の写真、奥に写る高架が紀勢本線でこの日は高架からさらに下流へ300mほど下ったあたりが汽水になっていました。
徐々に川を下っていくと、明らかに足元の水温が上がってきたのを感じます。
海水温が川よりも高いのでそう感じるんですね。
そこで顔を水面につけてみると、下の写真のように川底の水が揺らいでいます。
これがゆらゆら帯!

河口の透明度が高いからこそ見ることができる自然現象です。
実際、ゆらゆら帯の水を口に含むと塩辛い笑
さらに、ゆらゆら帯の中にキビレがいました!

塩分濃度の低い水域を好む魚ですがゆらゆら帯の中から出てくることなく、ゆらゆら帯の中で自由に泳いでいました。
キビレのすぐ下の岩にはフジツボがあったり、川と海それぞれの生物を見ることができます。
非常に珍しい体験に我を忘れて楽しんでしまいましたが、流石に川の水温は低く22〜23℃程度、2時間ほど入っていると芯から冷えます。
冷えた体を温めるために、、、
河川敷といえばもちろんBBQでしょう!

自然の中で食べる肉は絶品。
清流を汚すわけにはいかないので、ゴミはきちんと持ち帰りました。
撤収直前にスコールに見舞われたのですが、それでも川は全く濁らず。

そして雨上がりには、新海誠作品のような幻想的な空を見せてくれました。

夏の終わりに駆け込みで訪れた銚子川。
奇跡の清流という呼び名通りの美しさでした。
今度はもっと上流にも足を伸ばしてみようかと思います。
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