Millet:ミレー
Mammut:マムート
Marmot:マーモット
この3つのアウトドアブランドっていつも混乱しませんか?
アウトドアを含む、スポーツウェア業界には詳しい自負があるのですが、未だに混じってしまいます笑
前回の記事に引き続き、雪国グッズ紹介です。
今回はこの3社の中でも特に好きなMilletについて。
Milletの代表的な(そして私が最も好きな)商品は、網目状のメッシュアンダーウェアのDRYNAMIC MESHでしょう。
疎水性であり、熱伝導の低いポリプロピレン(以下PP)をナイロンとポリウレタンと粗くメッシュに交編した生地です。
肌面に疎水性の素材を密着させることで、毛細管現象を利用して発汗をすみやかに肌から離すことで汗冷えを防ぐ発想になっています。
類似の素材にFineTrackのドライレイヤーがありますが、こちらはポリエステルに撥水加工をしたものなので素材が異なっています。
この手の話は延々としてしまうのでこの辺りで閑話休題。
今回は富山への異動に伴い、ウルトラライトダウンでは心許なかったので新調したダウンの話です。

まずは組成から。
中綿:撥水ダウン100%(ダックダウン90%, フェザー10%;700フィルパワー)
そんなに特段するスペックではないですね笑
実際に雨や雪の中でアウターとして着用しましたが、バッチバチに撥水する感じではありません。
ダウンとしては必要十分と思いますし、濡れることを想定するのならハードシェルを上に着用する必要があると思います。

また、サイズは180cm/67kmの私でSサイズになります笑
それなりに大きめの作りなので、試着必須です!
このサイズ感だと下に着込むことはできませんが、上にハードシェルなどを着用するインナーダウンとして使いやすいのでおすすめ。

そしてこのダウンの最も面白い点はこの表地。
ダウンパックが縫製でなく、織組織で構成されています。
(おそらく)2重織と呼ばれる組織で作られていて、簡単に表現すると2枚の織物を1台の織機で製織しつつ適宜これらを接結することでこの様な袋状の織物としています。
この中にダウンを詰め込むことでスティッチからの浸水やダウン抜けを防いでいます。
ただ、肩のラグラン部やファスナーの取り付けは普通に縫製されているので、その点は片手落ちですね…
また、撥水の点でも触れましたがファスナーは止水ファスナーではないので、そういう意味でもやはり撥水はダウンの性能を担保するために必要十分な範囲。

大きく使いやすいフロントポケットや前身頃のセキュリティポケットなど使い勝手はものすごく良いです。
ここまでの写真で伝わっていると思いますが襟も高く保温性には非常に気を配っており、フードはドローコードでサイズの微調整も可能と細やかな気配り。
こういうところがMilletの好きなところ。
「これ一枚でどこでも大丈夫!」
というようなウェアではありませんが雪国でない限りこれ一枚で冬は越せますし、控え目なフィルパワーとダウン量のお陰で着膨れせずに気軽に着用できます。
-10℃の降雪している環境でもこの上に一枚ハードシェルを着込めば全然問題なし。
小回りの効く非常にいいダウンです。
まぁ、早くダウンが脱げるような気候になることを心待ちにしてるんですが、、、
この冬はお世話になります!
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