最近、写真を始めた方だともしかするとMINOLTAを知らない方もいるかもしれません。
MINOLTAは日本でも屈指の歴史を持つカメラをはじめとした精密機器メーカーでしたが、現在はカメラ事業はソニーへ引き継がれています。
そもそも、sonyのαというブランドネームはMINOLTAのオートフォーカス一眼レフの流れを組むものです。
そんなMINOLTAのレンズは独特なしっとりとした描写から非常に人気がありました(らしいです)。
なぜ自信なさげかというと、今回紹介するレンズもNew版と呼ばれているものの1985年発売と私のちょっと先輩…
現役バリバリの頃は流石に知りません。
この辺りのレンズはオールドレンズと呼ぶには新しい気もしますが、最新のレンズとは全く異なるこのレンズ。
生粋のMINOLTAユーザーだった祖父から譲り受けたので、α7Ⅲにマウントアダプター(LA-EA3)を介して使用してみました。
また、Aマウントのレンズは次の2本も使用していますので是非参考にしてみてください。
LA-EA3はSSMおよびSAM方式のAF機構を持たないレンズはMFとなりますので、先の2本とは異なりこのレンズではMFでじっくりとピント合せをする必要があります。
ただ、α7Ⅲのマニュアルアシストは優秀ですので、MFにストレスはありません。
マウントアダプターを介しても非常にコンパクト。
このサイズ感で解放F値が1.4と大口径。

最短撮影距離は45cmと若干寄り切れませんが、お散歩カメラとして持ち歩くには最高です。

明るいレンズを使うとつい解放で撮影してしまうのは人の性ですよね。(ごめんなさい、ちょっと絞ってました)
茹だるような暑さの京都、逃げ込んだカフェで迷わず頼んだアイスコーヒー。
グラスの縁にピントを置くと、ストローは完全にボケてしまっています。
コンパクトな大口径レンズなので周辺減光がかなり目立ちますが、それすらも被写体を際立たせる味になっています。

このカフェは自転車レンタルも兼ねていて、店内にはこだわりの自転車が所狭しと並べられていました。
大きな窓から入る強い光が綺麗に磨かれた自転車に反射して、雑多な空間の筈なのにとても美しかったです。
周辺減光と同じようにボケがレモン形状となる口径食も発生してしまいますが、ボケ自体が滑らかなのであまり気になりません。

この写真はf2.8まで絞っているのですが、ピント面の毛並みはきっちりと解像されています。
濡れた瞳の描写もとても素晴らしい…
周辺減光が強いこともあり、被写体をど真ん中に据える日の丸構図と相性バッチリです。
(色々なところで否定されがちな日の丸構図、そんなに嫌いじゃないです。)

こちらは解放。
薄暗い室内しかも廊下での一コマですが、ISO400で留められるのは流石大口径レンズです。
ただ、解放の薄いピントで動き回る小型犬の写真を撮るのは本当に疲れました笑
ただ、初めにも書きましたがα7Ⅲのマニュアルアシストのおかげでなんとか撮影になりました。
今のところお散歩にフルサイズを持ち出すときはこの組み合わせが自分の最適解です。
MINOLTAのAマウントレンズはそれこそハードオフなどで投げ売られていることもあるので、これから見かけたら積極的にサルベージしたいと思います。
ちなみに、以前土屋鞄のワークショップを体験した際も全てこのレンズで写真を撮っていますので、良ければご覧ください!
(2022.02.01追記)新しい50mm購入しました。遂にGMです。
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