Nikeの厚底シューズが全盛ですし、私もその系譜のランニングシューズは愛用しています。(Zoom Fly FlyKnit / Zoom Fly sp Fast/Zoom Pegasus35を所有しています。)
ただ、厚底でないNikeのランニングシューズにも隠れた名品があります。
その中の1つがZoom Elite 10です。
重量
26.5cmで公称220gと超軽量ではありませんが、軽量な部類に入ります。
同じNikeのZoom Flyがどのモデルも230g〜250g程度であるため比較すると若干軽く感じます。
ただ、アンダー200gなVaporと比べると流石に重いですね。
ソール
いわゆる厚底なZoom Fly Fly Knitと比較するとめちゃくちゃ薄いです。


ただ、クッション性は必要十分。
適度な接地感を感じながら自然に走ることができます。
また、厚底シューズを異なって反発を得るためのプレートも入っていませんので、しっかりと意識して地面からの反力を得ないと前に進みません。
多くのランナーが言うように厚底シューズにある「走らされている感」はほとんどないです。
アッパー
所有していませんが初代Zoom Flyと同じようなしっかりとしたニットアッパーです。
ニットアッパーですので通気性も抜群ですし、多くの通気口を設けることでさらに快適になっています。

一応、生地に関わる仕事をしているので主張しておきたいのですが、Fly Knit以外のシューズでもアッパーはニット(編物)であることが多いです。一枚物の編地からなるものがFly Knitと呼ばれるみたいですね。
普通のランニングシャツなどに使用される編地は緯(ヨコ)編と呼ばれる伸縮性に優れた編地、一方シューズに使用されるのは経(タテ)編と呼ばれる編地です。閑話休題。
さらに個人的にシュータン(靴のベロです)が、薄く硬めの素材からできていることが評価大です。Pegasusのような厚くクッション時のある素材だとなんとなく足の固定力が低く感じてしまいます。
流石にFly Knitのような包み込むフィット感はありませんが、走行距離が伸びてもヘタれることなく着用感は変化しません。
用途
このシューズの最大の魅力がその汎用性。
ジョグからハーフまで一足でこなせます。
具体的な私の使用例を書いていきたいと思います。
ちなみにこの記事を執筆時の走力はハーフ90分程度です…
①ジョグ
6:00/km程度で15kmほど走るようなLSDから5:15/kmまで上げるようなペース走気味なところまで全く苦なくこなすことができます。
クッション性はZoom FlyやZoom Pegasusに劣りますが、反発も少ないために長く走っても足へのダメージは少ないです。
②インターバル
ジョグ以外に日常的に行うトレーニングに400や800mのインターバルがあります。
3:30/kmを切るようなスピードでもZoom Eliteはしっかりとリズムを保って走ることができます。
もともとスイマーで足首の柔らかい私はこのスピードを厚底シューズで出すと、足首に不安定さを感じてうまくスピードが乗せられないのですが、自然な走行感なZoom Eliteでは全く不安なく走ることができます。(この辺りの弱さは私の伸び代です。)
レース(ハーフマラソン)
今年の3月に開催された海津シティーマラソンではZoom Eliteを履いてレースに臨みました。
当時は厚底に慣れておらず、ハーフのスピード域では足首や膝に不安があったための選択です。
結果としては爆風の中約93分の当時のPBを更新し、痛みも出ず、大満足のレースとなりました。
レース中もシューズに対するネガな感情は一切なかったです。
サイズ・価格
同じNikeシューズと比較すると若干ゆとりのあるラスト(足型)になっていると感じます。Zoom Flyシリーズと比較するとハーフサイズ落として着用してジャストサイズだと思います。
参考までに私のシューズ毎のマイサイズを記載します。
27.5:Zoom Fly sp Fast & Fly Knit, addizero takumi ren & idomi, tarther zeal
価格はネットで購入する場合8,000円前後とかなりお求めやすくなっています。
ただ、Zoom Fly Fly Knitが10,000円少しで購入できることを考えると非常に悩ましいですね…
ただ、素直な走行感でジョグからスピード練まで使える汎用性は私の所有するシューズの中でも唯一無二です。
厚底シューズに埋もれがちな名品ですので、是非足を入れてみてください。
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