【カメラ/コンデジ】最強のアウトドアカメラ OLYMPUS TOUGH TG5【世の中全てを被写体に】

CAMERA

どこかに出かけるときは必ずと言って良いほどカメラを持ち出して出かけます。

フルサイズ一眼レフだったり、フルサイズミラーレスだったり、APS-C一眼レフだったり…

やはりセンサーサイズの大きなレンズ交換式カメラは写りもよく、レンズさえ交換してしまえば世の中全てを美しく残すことができる魅力を持っています。

ただ、これらのカメラは、重く、嵩張り、そして気を使います。

精密機器のカメラやレンズは濡らしてはいけない、落としてはいけないと気を使ってしまいアウトドアを思いっきり楽しむのを邪魔してしまう…

それでは本末転倒ですよね。

ただ、そんな悩みを解決する最強のカメラ、それがOLYMPUS TOUGH TG5です。

ちょっと自転車でロングライドするとき、トレランするとき、海や川へ行くとき。そして、海外旅行のサブカメラとどんなシチュエーションでも大活躍するスペックです。

仕様について

ズーム域:24-100mm

F値:F2.0-F4.9

最短撮影距離:1cm

センサーサイズ:1/2.3

有効画素数:1200万画素

記録形式:jpeg/raw

防水:15m

防塵:IP6X相当

耐衝撃:2.1m

公式HPから抜粋した主なスペックは上の通り。

撮影に関するスペックのみを見たときに目を見張るところはありません。

正直、撮影スペックだけをみてカメラを選ぶのであればSonyのRX100シリーズやCanonのG5Xなどの高級コンデジを買った方が幸せになれるでしょう。

ただし、これがどんな環境であっても(たとえそれが水中でも)写真が撮れるタフカメラとなれば話は別です。

頑張って息を吐き出しながら撮影

②水中撮影について

TG5の防水性能は15m。

スキューバで潜るには外付けのハウジングがないと心もとないですが、シュノーケルや素潜りでは十分。

水泳は人並み以上に得意ですが、15mを身一つで潜るのは多分無理です…笑

水中撮影でメリットとなるのが次の3点だと思います。

1. 24mm始まりのズーム域

 私の使い方だと水中撮影はスナップがほとんどになります。

となると、広角寄りの画角が使いやすい。

特に、水中では目に映るもの全てが印象深く、被写体になりうる存在感があります。

(上の写真のようなただの水泡だって被写体として成立しますよね。)

そんなときに広角が24mm始まりなのは大きなメリットです。

目に映った全ての光景を写真に収めることができます。

ハナウマビーチ、何度でも潜りたい

2. F2.0始まりの明るいレンズ

水中ではどうしても光量が足りないシチュエーションが多くなります。

さらに、体を固定して撮影することもできないため手ブレどころか身体ごとブレてしまいます。

TG5は手ぶれ補正を内蔵していますが、これらのブレを止めるにはシャッター速度を上げたいところ。

けれども、感度を上げてせっかくの光景にノイズが入るのも困る…

そんなときに明るいレンズだと感度の上昇は最小限に、シャッター速度を稼ぐことができます。

細長い魚はハワイアンレディフィッシュ、鮮やかな青もこの海では保護色

3. rawで保存可能

iPadを導入してから、rawで撮影してlightroomで現像をすることが多いです。

TG5には水中でのホワイトバランスを考慮した水中撮影モードがありますが、やはり水中の色というのは印象と現実が違ってきます。

そんなとき、印象をしっかりと形に変えるにはraw現像が一番です。

同じ青でも、同じ水深でも、同じような時間帯でも全然違った色に見えるのが水の中。

世界屈指のビーチ、ハナウマベイの青はひたすらに明るくて鮮やか。

Lightroomの色項目「アクア」がこんなに似合う青は中々ありません。

生きたサンゴは本当に鮮やか。

日本屈指の清流、銚子川の青は深くて穏やか。

緑というより翠がかった色彩は穏やかな水面と同じように包容力のある色彩です。

苔むした石の深い色合

こんな風に自分が感じた色を再現できるのもraw現像に対応しているから。

これができる水中カメラは現状TGシリーズくらいではないでしょうか?

マクロ撮影について

防水性や防塵性などの堅牢な面と双璧をなすTG5の魅力はその接写性能。

被写体までわずか1cmの距離まで接近してのマクロ撮影が可能です。

パイナップルジュースに刺さっていたハイビスカスも被写体に

今までテーブルフォトくらいで、本格的なマクロ撮影は未経験だったのですがTG5では気軽に被写体に寄りまくった撮影ができます。

センサーサーズが小さいため、被写界深度も稼ぎやすく(ボカしたいときは短所になりますが。)マクロ初心者にはぴったりです。

さらに被写界深度合成モードもあるため、マクロでパンフォーカスな写真も撮影可能です。

水中撮影と合わせて、このカメラの魅力を一言で表すのであれば「世界中全てを被写体にできるカメラ」ではないでしょうか?

通常スナップについて

水中やマクロなど特殊な用途に強みを持ったカメラだけに、通常スナップはどうなの?と多くの方が思うでしょう。

レンズの防曇性を保つためにレンズ前面に2重ガラスを有した構造となっているために、通常のレンズと比較して反射面が多く逆光などに不利になると想像したいました。

試しに少し意地悪に朝日をフレームインさせて撮影したスナップを撮ってみました。

それでも嫌なフレアやゴーストは出ることなく、コントラストを維持しています。

アスファルトに映った影の立体感などは素晴らしい…

流石に太陽の周辺はゴーストが見えます

今度は逆に太陽に背を向けて。

朝焼けの赤みがかった雲も、リフレクションの中にも表現されています

高速!とは行かないもののAFもそれなりに優秀で、猫のような動く被写体も十分に捉えることができます。

ハナウマの猫も桜耳

欠点について

美辞麗句と拙い作例でTG5を褒め続けてきましたが、もちろん欠点もあります。

私が大きく不満をもっているのは次の2点です。

1. シャッタースピード優先モードがない。

水中スナップやマクロでは被写体ブレ(や手ブレ)を抑えるためにシャッタースピード優先での撮影がしたくなることが多いです。

ただし、TG5にシャッタースピード優先の撮影モードは無く、シーン別でスポーツモードを選んで撮影する必要があります。

そのため、私は自身で撮影設定を保存できるCモードに1/500のシャッタースピードの設定を保存して使用しています。

しかし、このモードでは1cmまで被写体に寄ったマクロ撮影や水中スナップなどといった特徴的な機能を生かすことが出来ず、非常に歯痒い…

先日発売された後継機種のTG6では低速限界などシャッタースピードを調整しやすい機能が盛り込まれたそうなので、この点が気になる方はTG6を買った方が幸せになれるかもしれません。

2. 背面モニターが低解像度

TG5の背面モニターの解像度は46万ドットです。

同価格帯のコンデジと比較すると半分以下しかありません。

正直、このカメラを使っていて画像をモニターで確認した際に「これはよく撮れてる!」と感じたことはあまりないです。

帰宅して、iPadに取り込んだときに初めて「これすごい!」となることが大半です。

これは意外と大切で、その場での撮影モチベーションが全然違います。

ただし、この点もシャッタースピードと同じように後継機種では改善されていますので、TG6を検討してみてください。

ただ、このあたりの細かい仕様を除けばTG5とTG6の差はほとんどないので、こだわりがなければTG5の方が価格も安いので良いかもしれません。

最後に

いくらいい機材でもシャッターを切って、写真を撮ってなんぼです。

その点このTG5はいつでも・どこでも・なんでも撮ることができる非常に魅力的な唯一無二のカメラだと思います

世界中全てを被写体に変えることのできる、自信をもってお勧めできるので是非手に取ってみてください!

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