【カメラ/レンズ】おすすめ旅レンズ FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS(SEL24240)の話

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何台かカメラとレンズを保有していますが、旅行に行くときに必ず持っていくレンズがこの「FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS(SEL24240)」です。

また機会を見つけて記事にしたいと思いますが、基本的にボディーはα7Ⅲ(ILCE-7M3)を使っています。

比較的近場の国内旅行から、1週間以上にわたるヨーロッパ周遊までこのレンズを使い込んで感じたことを記事にしたいと思います。

※写真基本的にjpeg撮って出しです。

※移転前のhatenaブログからの移転記事です。

 スペック

焦点距離:24-240mm

最短撮影距離:0.5

解放F値:3.5-6.3

絞り枚数:7枚

レンズ構成:12群17枚

フィルター径:72mm

重量:780g

最大径×長さ:80.5×118.5 mm

スペックは名前の通りになっています。

FE:フルサイズ対応

24-240:焦点距離24-240mm(10倍ズーム!)

F3.5-6.3:解放F値

OSS:手ぶれ補正あり

Sonyのフルサイズ対応の高倍率ズームレンズはこのSEL24240のみで、サードパーティーを含めても10倍ズームの選択肢はありません。(マウントアダプタを使わない場合)

価格は大分こなれてきて、新品で10万円強、中古で10万円弱といったところです(2019年3月現在)

魅力

このレンズの最大の魅力は何といっても1本で24mmから240mmまでの非常に広い焦点距離をカバーすることでしょう。

この範囲で取れないのは魚眼と超広角&超望遠くらいです。

確かに重量は780g、フィルター径は72mmと決して軽量コンパクトとは言えないサイズです。ただ、複数のレンズを持ち歩くこと、レンズ交換の手間を考える「撮る」という行為をとてもコンパクトにまとめてくれます。

(旅行中にレンズ交換なんかしてのんびり撮っていたら同行者に申し訳ないですし。)

各焦点距離について(駄)作例交えつつ紹介したいと思います。

広角

便利ズームは28mm始まりが多い中、24mm始まりのおかげでダイナミックな風景をフレームに収めたい海外旅行では本当に重宝します。

広角の1mmは血の1mmとはよく言ったものです。

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24mm,f=9,SS=1/640,ISO100

f:id:trytrinoah:20190325224752j:plain

24mm,f=8, SS=1/800, ISO100

さらに、このレンズの描写は広角側ほど健闘しているため広角好きにはとても美味しいレンズです。

解放から気にせず使っていけますし、上の写真くらいまで絞れば解像感を得ることができます。

大英博物館で見上げた空の青も目で見た通りの鮮やかさ。

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24mm, f=8, SS=1/80, ISO100

 標準

旅行先では広いズームレンジの中で一番使わないのが標準域かもれません。

目の前の風景を全て閉じ込めたくなる広角や目を引いた一点を切り取った望遠を使うことが多くなりがちです。

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30mm, f=9, SS=1/80, ISO100

オンフルールの港町の雰囲気も極端にパースをつけることなく自然に、けれど空は鮮やかに。

Sonyの青は冷たいイメージだったのですが、どちらかというと「鮮やか」のほうがいい表現かもしれません。

鮮やかといえば、Libertyのカラフルなプリントも鮮やかに表現されています。

しかも暗い室内でISO2000まで上がっていてもとても綺麗。

(これはα7Ⅲが高感度に強いからですが)

f:id:trytrinoah:20190326211213j:plain

80mm, f=6.3, SS=1/80, ISO2000

望遠

GレンズのFE24-105 F4と迷いに迷ってSEL24240を選んだ理由が望遠でした。

SEL24240の望遠側は描写が眠いと言われがちですがそれは間違いありません。

作品撮りではなくて旅の思い出を残すことが目的の私にとっては「撮れる」ということが何よりも大切でした。

解放F値も望遠側では6.3とかなり暗くなりますが、α7Ⅲの高感度耐性を信じてISO感度を上げればシャッタースピードも稼ぐことができます。

実際、曇り空のツールドフランス最終日、コンコルド広場のコーナーを抜けてくる選手も綺麗に捉えることができました。

残り500mを切ってから最後のチャンスに懸けるイヴ・ランパートの決死の形相や、パンクから速やかに復帰するファン・アーヴェルマートの様子を収めることができたのも240mmまである望遠側のおかげです。

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240mm, f=8, SS=1/1250, ISO3200

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108mm, f=6.3, SS=1/1600, ISO2500

レースだけでなくロンドンで薄暮の中、徐々に高くなっていく満月とクレーンをぐっと寄せて捉えたり、240mmという焦点距離は非常に便利。

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240mm, f=6.3, SS=1/250, ISO800

デメリット

利便性というメリットがはっきりしている反面、デメリットもはっきりしています。

望遠側の描写がいまいちだという評判も聞きますが、上記の通り描写力は脇に置いて使用することが多いのでここでは割愛します。

重い

12群17枚のレンズ構成、軽くなるはずがありません。

軽量コンパクトなα7シリーズと組み合わせても1.4kg程度の重量になります。

ボディとのバランスは良いので、撮影中は気になりませんが首からぶら下げて観光していると流石に肩が凝ります。

ただ、筋肉つければ問題ありません笑

筋トレあるのみ。

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寄れない

24mmでの最短撮影距離が0.5m。

レンズ先端から0.35mくらいの距離が寄れる限界になります。

「十分寄れるじゃん」と感じて購入したのですが、微妙に寄れない。

座ったまま卓上の料理を収めようとすると、少しだけ距離を離さないとピントが来ません。

そのひと手間が微妙にストレスです。

逆光

逆光への耐性はあまり高くはありません。

偶然、アレクサンドル・クリストフが目の前を通ったのでシャッターを切りましたがフレアもゴーストも出てしまっています。

強烈な夕日の中で終わりを迎えるツールドフランスの雰囲気を描写しているとポジティブに受け取りましたがゴーストはクリストフの顔に掛かってしまっているので気になりますね…

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47mm, f=4.5, SS=1/250, ISO100

最後に

約2500文字と写真多めで旅の相棒SEL24240について語りつくしました。

やはりレンズ交換の手間がないことが最大のメリットです。

一人旅や撮影が主目的な撮影旅行ならレンズ交換もそれほど億劫ではありませんが、同行者のいる旅行ではわざわざレンズ交換するのは申し訳ない気持ちになります。

そんな時にこの広いズームレンジが撮影の幅を広げてくれます。

特に観光地では自由にワーキングディスタンスを取ることができないことも多いですし。

標準ズームとして非常に評判のいいFE24-105 F4 G OSS(SEL24105G)やTAMRON 28-75 F/2.8 Di Ⅲ RXD(Model A036)にはない魅力を持った旅レンズとして候補に入れてみてはいかがでしょうか?

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