9月の中旬、最高気温も30度を下回ることが増えてきてやっと外に出る気が起きる季節に。そこで今まで訪れたことのない京都の世界遺産龍安寺と鹿苑寺/金閣に行ってみることにしました。
※後述しますが、金閣は2020年9月1日〜12月の日程で屋根の葺き替え工事を行っています。
龍安寺
土曜日の早朝、龍安寺の開く8時に到着することを目指して自宅を出発。京都駅前のバスを乗り逃して到着は20分ほど遅れましたが、私たちより先に入っている人は4、5人とガラガラと言って差し支えのない混雑具合。

大観光都市である京都の有名スポットとは思えないのんびりとした空気が漂っています。この静謐な空気こそ京都の神社仏閣が本来持っている魅力。そして、多くの観光客が求めて得られないものであると感じながら贅沢に気ままにシャッターを切りながら歩きます。ちなみに今回の写真も超お気に入りのSigma Art 85mm f1.4 DG DNで撮影しています。

世界的にも有名な枯山水の石庭を85mmのレンズで切り取る芸術センスと構図力が足りず、まだまだ修行が必要だと痛感。一方、色々な意味で気に入ったのが上の一枚。「吾唯足知」と読むことができる知足の蹲踞。誰にとってでもなく、自分にとって必要で満ち足りる状態を知っていることこそが1番幸せなのでしょう。欲しいレンズや靴が沢山ある自分にはまだまだ遠い境地のように感じます笑。

境内の半分ほどを占める鏡容池の周りをぐるっと一周すると庭園は非常に手入れされていて、魅力的な被写体に溢れています。ただ、庭園の奥に見える新芽と切り株も混雑した日には目に止まらないかもしれません。そういう意味でもこのゆったりとした過ごし方はとても贅沢。
そして、騒がしくなりそうな背景も綺麗に溶かして玉ボケに変えてくれるこのレンズは本当に凄い。
鹿苑寺/金閣

龍安寺を一周すると足を伸ばしたのは鹿苑寺金閣。9時半ごろに到着しましたが、こちらも本当にガラガラ。この理由は上述の通り、鹿苑寺最大の見どころである金閣が屋根の葺き替え工事中だからです…

こんな感じで金閣には足場が組まれ、職人さんたちが器用に足場の上で作業しています。ただ、本来金閣が1番綺麗に見られるスポットには在りし日の金閣のパネルが設置されていて逆に面白い風景になっていました。

こんな感じでパネルの写真を撮る妻を撮ると金閣寺に来た雰囲気を演出できます笑

龍安寺と同じく、ほとんど観光客がいないので普段目に止まらないものに気付くことができます。脱皮直後で顎に脱ぎかけの皮がついてるニホンカナヘビ。このレンズだとここまで寄るのが限界でした。最高のレンズですが、もう5cmだけでも寄れれば…と思うシチュエーション。

ふらっと1時間ほど散歩をして、日も高く気温も上がってきたので家路に着きます。まばらな観光客、色んな家族の形がありました。

京都駅に着くとちょうどお昼前。肌寒いと感じた朝とは一点、少し汗ばむ陽気で夏を思い出させるような空の色。この翌日もまた違った形で京都を撮り歩いたので、また別の記事にしたいと思います。
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