スイマー上がりのトライアスリートということもあり、下肢の故障にはかなり悩まされてきました。
学生時代はもちろんのころ、社会人になってからの軽く走る生活でも腸脛靭帯炎や足底腱膜炎などで長期間走れなくなることがよくありました。
様々な治療や対処療法を行ったうえで、自分に合っていると感じたのがインソール、特にSUPERfeetです。

SUPERfeetの役割
私は関節が柔らかく(可動域が広いわけではない)、かなり過回内気味の走りになっています。
これが、先ほど紹介したような故障に繋がっていたと考えられます。
腸脛靭帯炎で初めてSUPERfeetを使った際の記事にも書いていますが、踵から土踏まずにかけての後足部のサポートが足首を正しい角度に導いてくれます。
これによって下肢への負荷を適切に分散させて、吸収することができるようになります。
Green?Blue?それともBlack?
SUPERfeetの既成品はGreen, Blue, Blackの三種類があります。
選ぶ際はサイズに加えてこのタイプを選択しなければならないのが難しいところです。
タイプの違いはアーチの高さとシューズのボリュームの2軸を考えると分かりやすい。
これらの従って3タイプをまとめると
Green:ハイアーチ×ハイボリューム
Blue:ミディアムアーチ×ミディアムボリューム
Black:ローアーチ×ローボリューム
もし、これ以外の組み合わせ例えばハイアーチ×ローボリュームなどが希望であれば、カスタムインソールを作成する必要があります。
こちらの記事で詳細なフットデータを公開していますが、基本的には狭幅な偏平足です。
こういう足の人が“偏平足だからアーチサポートが必要!”と安易にハイアーチを選ぶのはNGです。
偏平足が無理に土踏まずを持ち上げるようなサポートをするのは足底腱膜炎などを悪化させる可能性があります。実際私は一昨年秋に常に足底を持ち上げるようなテーピングをして過ごしましたが、完全にこれで足底腱膜炎を悪化させてしまいました。
ですから、偏平足の私が現在使用しているSUPERfeetはBlueとBlackになります。
BlueとBlackの違い
今回、今まで愛用してきたBlueに加えてBlackを買い足しました。
(Blueを買い足すという選択をしなかった理由は後述します。)

SUPERfeetはかなり市民権を得ているインソールなので、入手が容易なのも魅力のひとつですね。
踵から土踏まずまでの後足部を硬い樹脂部材でサポートする形状がSUPERfeetの最大の特徴です。
また、足の裏と接する部分はかなり滑りやすいファブリックになっています。

使い古しのBlueと新品のBlackを比較してみると、踵部分の形状が異なっていることが明確です。
一方、樹脂材の硬さや表のファブリックの作りは同じに見えます。


Blueはかなりヘタっているので、土踏まずのアーチ高さがBlackと大差なくなっています。
ただ、新品状態ではBlueのほうが高くなっていると思います。
一方で明確に違いが判るのが踝から土踏まずまでの補強樹脂材の分厚さです。
明らかにBlueが分厚く、しっかりとした作りになっているのが見て取れます。
これが適合シューズがミドルボリュームとローボリュームの差だと思います。
適合シューズについて
先ほども記載しましたが、敢えて使い慣れたBlueだけでなくBlackに挑戦した理由が適合シューズの差です。
愛用のジョグシューズGEL-Kayano26は他に類を見ないほどの踵部のボリュームと補強で、どんなインソールも受け入れられるハイボリュームシューズです。
一方、ある程度のスピードを出すときに使用する靴や、NikeのPegasus36にはここまでのボリュームはありません。
実際、Pegasus36にBlueを合わせて使用すると、踵の収まりが浅くなるため不安な走り心地になります。
余談ですが、前モデルのPegasus35ではこの不安感もなく、Blueと組み合わせて白山ウルトラマラソンも出走しています。
閑話休題。
そのため、Kayano以外の手持ちのシューズでも不安なくインソールを使用するためにローボリュームのBlackを購入しました。
この選択肢、結論から言うと手ごたえは半々です。
まだ、Pegasus36との組み合わせしか試していませんが、踵が浅くなる不安感はBlueと比較して緩和はされます。
しかし、解消するほどの効果はありませんでした。
現行モデルのPegasus37ではどの様な感触になるか不明ですが、踵の浅めなNikeにこのインソールを使用する場合はカスタムインソールで超ローボリュームを作成する必要があるかもしれません。
私はというと、踵関節が接地面と離れることで不安定になる厚底は故障の不安があるうちは控えようと思っていますので、Nikeはしばらく封印。
そのうちカスタムインソールを作成するかもしれませんが、しばらくはBlackを使って怪我と付き合っていきたいと思います。
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